今回の兵庫龍馬会イベントは、近代医学発展に努めた適塾と特別企画展が行われていた司馬遼太郎記念館を訪れました。

9月半ばというのにまだまだ残暑厳しいなかでの史跡巡りでした。





適塾

正式には「適々斎塾」といい、蘭学医の緒方洪庵によって開かれた蘭学塾で、

幕末から明治維新にかけて活躍した数多くの人材を輩出、また日本の近代医学発展にも大いなる功績を残しました。

適塾は史跡公園として、大阪大学の適塾管理運営委員会によって管理保護されています。

周辺を整備する際には東西に建つビルを撤去して整備計画が進められたそうです。

大阪でも有数のビジネス街である北浜、現在も当時のままの姿で、国の重要文化財として一般公開されています。


適塾の外観




緒方洪庵の銅像

人柄はとても温厚で、よほどでない限り怒ったことがないといわれます。

福沢諭吉、大鳥圭介、橋本左内、大村益次郎など、数多くの方々がここで学びました。

漫画家の手塚治虫さんの曽祖父にあたる手塚良仙も門下生の一人だったそうです。

勉強部屋と呼ばれる部屋は一人一畳が塾生の生活スペースだったようで、

近代日本の礎を気づいた蒼々たる諸先輩たちが寝る間も惜しんで勉学に励んだ適塾、

今もその歴史は現在の大阪大学医学部に引き継がれています。







司馬遼太郎記念館


二十一世紀に生きる君たちへ

小学校の教科書にも掲載された未来の子供達へのメッセージ。

この企画展見学で訪れました。




司馬さんの書斎

司馬さんが亡くなられてから当時のままの状態で保存されているそうです。




記念館から見た空はどこまでも青く大きく広がっていました。







「司馬さんも歩いた路地裏を行く」

記念館見学を終えた後、司馬さんが日課にしていたという散歩コースを我々も歩いてみることにしました。


自宅周辺を奥様と散歩していたという司馬さん、その散歩ルートをたどりました。

所々に案内板が建っていて散歩ルートが示してありました。




近鉄河内小阪駅へ向かう途中の公園には記念碑が設置されています。

司馬遼太郎記念館建設にあわせて街事業の一環として作られたそうです。

公園では近所の子供達が元気に走り回っていました。

このような光景を司馬さんも散歩しながら見つめていたのではないでしょうか。





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